透析療法の種類と特徴

高ナトリウム透析は、透析液のナトリウム濃度を通常よりも高くして行う血液透析で、高齢者や糖尿病など除水に対する血管反応性の低下した症例や透析中に血圧が低下し除水や治療の継続が困難な症例に有効な透析療法です。
患者への塩分指導を厳しくする必要があります。
高ナトリウム透析には持続的高ナトリウム透析法、ナトリウムグラジエント法、セルウォッシュ法などがあります。
帝王透析は、透析液の温度を通常よりも低い34~36℃にして行う血液透析で、末梢血管抵抗が減少することで低血圧に陥る自律神経失調症、糖尿病、高齢に伴う不十分な末梢血管収縮反応などが主な適応です。
長時間透析は、透析時間を6時間以上で行う血液透析で、通常の4時間透析では十分な透析量を得られず、除水に伴い血圧が低下し十分な除水を行えない症例が主な適応です。
長時間透析では十分な透析量が得られる、良好な血圧のコントロールが可能、心機能の改善を認めるなどの特徴があります。
短時間頻回透析は、透析時間を短くし、週5回以上おこなう血液透析で、通常施行する透析時間では血圧低下を起こす場合が適応となります。
頻回の除水は体液変化量が小さくなるため、高血圧の頻度は下がり、多量な除水による血圧低下の頻度も下がります。
処方透析は、それぞれの患者の病態に合わせた透析液を処方作成し、その透析液を用いて行う血液透析です。
小児(低体重)透析は、成人とは異なる身体の小さい小児、特に低体重(10kg以下)の症例に対して行う血液透析です。
無酢酸透析は、酢酸をまったく含まない透析液を用いて行う血液透析で、代謝性アシドーシスの改善が不十分、不均衡症候群などの症例が適応となります。
在宅血液透析は、患者自宅に機材一式を持ち込み、患者自身と介助者で責任を持って行う血液透析です。
単針透析法(シングルニードル透析)は単針で脱血・返血を交互に切り換えて体外循環して行う血液透析です。
透析室外での透析は、なんらかの理由により透析室で行うことができない場合に透析室外で行う血液透析です。